「DNSがよくわかる教科書」を読みました

はじめに

JPRSさんがDNSの本を出版したということで、読んでみました。

きっかけ

Twitterでフォローしている人達が読んだ感想を見たところ、良さそう・正確という話だったので、私も読んでみようと思いました。

本を読めずズルズルと来てしましましたが、GWに時間があったので読んでみました。
以下、思ったことなど書いていきたいと思います。

初学者向けに、丁寧に書かれている

読んですぐに、丁寧に書かれているなという印象を受けました。

特に序盤の章は混乱しないように、言い換えをするなど、慎重に言葉を選択したように見えます。
その他、委任の仕組みや名前解決の動作については図を多く使用し、わかり易く解説していました。

また、ぞれぞれの項目において参考となるページ、コラムへのリンク(ページ)が張られており、素早く辿れるようになっています。

DNSにおける主要なところはほぼカバーされており、情報系の学生や、これからDNSを業務で触っていく人がはじめに手に取る本として最適ではないかと考えています。

都度読み直す本としても使える

DNSの引っ越しやDNSSECなど、実践的な内容も含まれており、"あれ、○○ってどうだったっけ"というときに参考で読み直す本としても使用できるのでは、と思いました。

設定内容や細かい仕様面はフォーカス外

設定面の話は、敢えて避けているように見受けられました。
近年ではマルチベンダー化の話も多く、個々のソフトウェアの詳細についてはマニュアルを参照してください、ということだと思います。
また、突っ込んだ内容については本の中では対象外となっている話もあるので、そこは必要に応じて個別にRFCなどを見に行ったほうが良さそうです。

まとめ

この本はこれからDNSを勉強する、はじめる人にはオススメの本です。
また、DNSを雰囲気で理解している(?)人にとっても、一度読み返してみるのも良いかと思います。